各種活動の記録・備忘録・解説

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(訳: へちま 編: なくしく)

このページの目的

IASCの公開しているクイックスタートガイド(英語)をもとに、小惑星の見分け方を日本語で説明します。
このページはIASC公式サイトのAstrometricaページからダウンロードできるQuick Start Guideの3. Revised Signature Guide.pdfに相当します。
なお、本記事のすべての画像は上記Quick Start Guideから転載したものです。

はじめに

小惑星探査で最も大事なことは画像セット内で動く天体が小惑星か否かを見分けることです。画像内で動く天体が全て小惑星であるとは限らないのです。市民科学者の皆様は何が小惑星で何が小惑星ではないのかをこのページで知り、小惑星のみをMPCレポートに報告しましょう。

小惑星の特徴は以下の3点です。
  • 一直線に進んでいること
  • 一定の速さで進んでいること
  • 明るさが一定であること

小惑星を見分ける簡単な方法の一つとして、小惑星の通過経路に定規を置いて天体が一直線に動いているかどうか確認するというものがあります。もし一直線に動いていない場合、それは小惑星ではないのでMPCレポートには書かないでください。

移動する小惑星の例:

小惑星でないものの例

1. 一直線に動く天体

先ほど挙げた特徴に「一直線に動いている」というのがありましたが、「一直線に動く=小惑星」でないことに注意しましょう。
以下の3例は一直線に動いているため小惑星かと思うかも知れませんが、形状やグラフの形を見ると人工物であるとわかります。







2. 人工物

ときどき人工衛星などが映り込むので注意しましょう。
以下のように、一見小さい小惑星に見えるものも、拡大してみると人工物であると分かることがあります。必ず確認をするようにしましょう。




3. 明るさが変動している物体

明るさが不安定な場合は報告しないでください。特に、明るさの値(等級, 以下画像中のInformationのR=...)が1以上変動するものはレポートから除外してください。
以下の画像は大きさが変動する物体の例です。


4. 光の飽和

恒星の影響を受けてグラフが小惑星と同じようになることがあるので注意しましょう。
以下の画像は恒星によるものの例です。


5. 見かけの移動

物体が一見動いているように見えても実際はイメージグリッド(下の画像の一面灰色に塗られた部分)の移動によるものの可能性があります。


6. その他のもの

以下のようなものは彗星でも宇宙船でもないので報告しないでください。


7. 既知天体

IASCでは、既知天体(確定天体、仮符号天体)を報告する必要はありません。*1


8. 針状の部分を持つ恒星

以下の画像のようなものも報告する必要はありません。


手動探索

  • まずツールバーの「Data Reduction」を選択してください、そうするとポップアップが出てくるので「OK」ボタンを押してください。これによって画像内の天体を見つけられます。
  • 次にツールバーの「Known Object Overlay(既知天体の表示)」を選択し、その次に「Blink Images(画像のコマ送り)」を選択します。次に画像を二回拡大してください。
  • 画像セットから動く天体を探しましょう。(画像セットはイメージグリッドによって4×4に分割されているので、1つずつ探索するのがおすすめです。)
  • 小惑星の見分け方の詳細については「Instructions for Using Astrometrica」を参照してください。

小惑星の例

以下の画像は小惑星の例です。小惑星はそれぞれ固有の形・大きさ・輝きを持ちます。ですが小惑星は一直線に進み、進む速度は一定で、その大きさはあまり変わりません。また特徴として端は丸く、中心部分ほど画面上では黒く(実際は明るく)見えます。



編者注: COIASの「使い方ガイド」の「移動天体である例」「移動天体ではない例」も参考になります。

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